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周りのみんなが楽しんでいる中、ハキハキと仕事に勤しんでいるわけです。
さて、次に・・・っていうかすでに考えているのが、以下のもの
>俺の妹に登場する黒猫に関する小説
>主に姉妹系の百合小説
の2つ。
どっちもショートな感じで考えていて、
両方とも簡単なネタはまとめている。
んだけど、最近少しばかり別のことをやっていて、
おざなりになっていたりします(苦笑)。
書きたいと思ったときに書いている、そんな感じなので
目処は立っていませんが、完成させていきます。
「ココロコモコ」。へんなタイトルではあったと思うけど、
個人的にかなり盛り上がって、勢いだけで書き上げた感じです。
書き終えてから、まだ読み返していないのですが、
きっと、いろいろと書き直したい箇所が多々あるハズ。。。
ということで、以前の日記にも書きましたが、
熱が冷めないうちに書き直して、別口で公開したいと考えています。
そのときはまた、別の感覚で読んでもらえればと思います。
とりあえず、ちょっと休憩しよう。
◆ココロコモコ その1はこちら。
不安もいっぱいあるハズなのに、落ち着いているのです。
帰ったら、ロコとモコに報告しよう。
きっと、喜んでくれる。
わたしが嬉しくて恥ずかしい気持ちを伝えれば、
全身で受け止めて、それを恥ずかしがることなく表現してくれるだろうな。
「ただいま」
わたしの部屋に戻ると、誰もいませんでした。
そういえば、ロコとモコはわたしの〝気持ち〟だったっけ。
そう思い出して、2人を呼ぶことにします。
「もう出てきていいんだよ、ロコ、モコ」
ロコとモコは、姿を現しませんでした。
まるで、そこには何もなかったかのように、
わたしの部屋にはわたしの声だけが響いていました。
ううん。彼女たちはわたしの隣にいる。
ベッドに座ったわたしの隣に、体をぴったりと寄せて、
わたしの言葉を待っている。そんな気がします。
「わたし、ちゃんと伝えたよ。……ちゃんとできたかな?」
誰もいないのに、わたしは聞いてみました。
すると、静かな部屋のどこからか、聞こえてきました。
「十分なくらいさ。よくやったよ、想」
「どんどんどんどん暖かくなって、ぽかぽかふわふわぁ! なの」
「ロコ! モコ!」
周りを見渡しても、誰もいません。
それでも、ロコとモコの気配を感じます。
やっぱり、そばにいてくれたんだって実感できます。
聞こえるのは声だけ。それでも、わたしは嬉しいのです。
「織菜ちゃん、返事してくれるって。ちゃんと考えてくれるって言ってくれたよ」
「知ってるよ。わたしたちは想の〝気持ち〟なんだから」
「ちゃんと伝わったよ、こころ」
「うん。嬉しいの。でも、不安でもあるんだ」
「大丈夫なの。きっと、大丈夫なのぉ」
「そうだよ。織菜ちゃんの気持ちは分からないけど、きっと大丈夫だって」
励ましてくれる存在がいる。わたしはそれが嬉しくて仕方ありません。
改めて、ロコとモコがいたからわたしは前に進めた気がします。
「うん、ありがとう」
そう2人に告げて、わたしは瞳を閉じてベッドに倒れ込みました。
瞳を閉じて、目の前は真っ暗なハズなのに、きらきらと輝いています。
そして、走馬燈のようにロコとモコが姿を現しました。
何か言うわけでもなく。
ただ、わたしのことを見つめています。
わたしが手を差し伸べると、ロコとモコはわたしの手に触れます。
暖かい。
ロコとモコはそれはもう、無邪気な笑顔でわたしを見つめます。
そして、目の前のきらきらとした景色に溶け込むように、
混ざり合っていきました。
ハッとして、起き上がり時計を見ると、2時間くらい経過していました。
そして、時計のとなりに置いた携帯電話を見ると、チカチカと光っています。
折りたたみ部分を開いて、届いていたメールを確認すると、
そこには大切な人からのたった一言が添えられていました。
「仕方ないから付き合ってあげる」
わたしは誓います。
ずっと隠していた、抑えていた気持ちを出し惜しみしない。
わたしを見てくれる大切な人の前では、
隠したり抑えたりする必要はないのだから。
離れていた気持ちは、
わたしのココロはゆるりと混ざり合って、
やっと、1つになりました。
ココロコモコ その14
これは、織菜ちゃんに対して伝えている気持ち。
わたしらしさを隠しているんじゃ、ダメなんだ。
「きっと織菜ちゃんが思っている以上に、わたしは可愛いモノが好き」
「……そう、だろうね」
「だから、ほんとのわたしを見て、好きになってほしいの!」
顔を真っ赤にして、耳たぶも真っ赤にして、
意を決して織菜ちゃんに思いをぶつけました。
すると、
「……ぷっ。っあはは」
織菜ちゃんは優しい顔で笑っています。
ちいさい涙が瞳にあるのに、その顔は嬉しそう。
「わかった。わかったよ、想。あんたの気持ちはわかった」
「ほんと? ……ちゃんと、伝わったの、かな」
「うん。でも、すぐには答えは出せないよ」
「もちろん。すぐに……出せないもんね」
「そうよ。……だって、大切なことじゃない。わたしたちにとって、さ」
ちゃんと、伝わっているみたいです。
それで、それを受け止めて真剣に考えてくれると言ってくれました。
それは、明日になるのか。
はたまた、来週になるのか。
それ以上なのか、わたしには答えられません。でも、待ちます。
はじめから、気持ちを伝えると決心してから決めていたことだから。
そして、織菜ちゃんとわたしは、
いつも待ち合わせている場所で分かれて、お家に帰りました。
ココロコモコ その13
ココロコモコ その15(終)
わたしは覚悟を決めて話し始めました。
「何なに? 急にどうしたの?」
「うん。織菜ちゃんはわたしが思ってる……ううん。それ以上に可愛い」
「え? あ、ありがと。……って、全然分かんないんだけど」
何を言われているのかわからない様子の織菜ちゃん。
無理もありません。わたしが勝手に話し始めたわたしだけのことだもの。
だけど、ここで勢いを止めちゃったら……わたしはまた後戻りしちゃいそう。
だから、わたしはやめません。
「聞いて、織菜ちゃん。わたし、言うから」
「う、うん。……何?」
「わたしね。……わたし、ずっと織菜ちゃんが好き、なの」
言った。言いました。ついに、言ってしまいました。
自分の口から言葉にしたら、ドキドキが一気に加速して、
わたしの躰全体に響くほど、激しく鼓動しています。
「うん。わたしも想のこと好きだよ」
「そうじゃなくって! ……その、わたしは織菜ちゃん、のこと」
これ以上、どういうふうに伝えたら良いのか分からない。
これがわたしにとって、精一杯の伝え方なのです。
「なるほど、ね。想はわたしのこと友達以上に好きだって言いたいの?」
「……うん。そう」
「ふぅん。まぁ……それは分かった。ちょっとだけでいいから考えさせて」
織菜ちゃんは座っていたブランコを小さく揺らして、空を見上げています。
何を考えているんだろう。何を悩んでいるんだろう。
こんなこと、成立するハズがないって私自身が思っているのに、
織菜ちゃんはいったいどんなことを想像しているんだろう。
「想」
「な、何?」
「ひとつだけ、確認させて。想はわたしの可愛いところが好きなの?」
「うん。他の人にはない織菜ちゃんの可愛いところ、好きだよ」
「可愛いところ、だけ? それって、見た目だけってこと?」
「えっ!? ち、違……うよ」
わたしが織菜ちゃんを好きになったのは、たしかに見た目なのかもしれない。
でも、好きになって、友達になって……一緒に過ごすようになって、
わたしはこの気持ちに気づいたのです。
好きになるきっかけってことだったら合っています。
それは、ちゃんと伝えなきゃいけない。
「は、はじめはそうだった。わたし、可愛いの好きだから」
「……呆れちゃうくらい、好きだもんね」
「でも、いまはそれだけじゃないよ。わたし、ずっと見てきたもん」
「見てきたって、わたしのこと?」
「そう。ずっと自分の気持ち抑えて、織菜ちゃんのこと見てきた」
わたしは、大好きな可愛いことの話題になると話が止まらなくなっちゃうから。
夢中になって話しちゃって、話題がそれだけになっちゃうから抑えてきたのです。
「だから、織菜ちゃんの素敵なところ……いっぱい感じていたんだよ」
「そっか。つまり、見た目だけじゃないってことだよね」
「そうだよ。……でも、これだけじゃダメなの」
「どういうこと?」
わたしの気持ちは……伝わったと思います。
けど、もうひとつ伝えなければならないことがあります。
それは……。
ココロコモコ その12
ココロコモコ その14