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授業を受けているときも、休み時間も、お昼休みも、
ロコとモコのことについて気になって仕方なかったから。
「あれ? ……いない」
まるで、昨日の出来事がまぼろしのように、
わたしの部屋には誰もいませんでした。
浮かれていた気分が、スッと消え落ちてしまった。
しかし、
「「わっ!」」
「!?」
後ろからポンッと手のひらで押され、
わたしは前にふらふらと歩いてしまう。
振り向くと、そこにはにっこりと頬笑むロコとモコがいました。
「えへへ、ビックリした?」
「おかえりなさい、なの」
「ビ、ビックリしたよ。どこ行ってたのよ、もう」
ぺたん、と座りこむわたし。
一息ついて、わたしは2人に話していた約束について聞いてみます。
「部屋から出ちゃだめって、言ったでしょ?」
「わたしら一歩も出てないよ。ね、モコ」
「うん。わたしたちは出ていない、なの」
ねー、と可愛らしく相づちをするロコとモコ。
でも、それだと2人が部屋にいなかったことの説明になっていない。
わたしが部屋に入ったときに、後ろから来たんだもん。
「でも、いまさっき部屋にいなかったじゃない」
そう問いただすと、ロコとモコはこう答えました。
「前にも言ったよね。わたしたちは想のココロだって」
「ずっと一緒にいたんだよ、こころぉ」
すっかり忘れていました。ロコとモコの存在。
わたしのココロって、どういうことなんだろう。
荷物を置いて、ベッドに座るわたし。
その両隣にロコとモコがちょこんと座って、
腕を絡ませて身を寄せてきます。やっぱり可愛いなぁ。
せっかくなので、しっかりと聞いておこうと思います。
わたしのココロの意味を。
ココロモコモ その6
ココロコモコ その8