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嬉しそうに、満面の笑顔でわたしに言葉を伝えるロコ。
わたしがいま感じた、懐かしい気持ちが大事ってことかな。
「すっごくあったかいの」
「わたしらは想の感じた感情をそのまま感じるんだよ」
「それも身体が反応しちゃうくらいにね」とロコが教えてくれました。
わたしにとって懐かしいだけに思えた気持ちなのに、
2人はものすごく嬉しそうにしています。
「いま、想にとって必要なのはその気持ちだって言ってるんだよ」
「懐かしぃの。ずっと前にこころが感じていたハズなの」
「そうそう。懐かしいってこと意外にも感じたよな?」
言われれば、そう言われればたしかに感じていたかもしれません。
でも、これは……ずっと隠していたハズの気持ちなのだけれど。
「隠す必要なんてないんだって」
「うん。うん! 素直に出してほしいのぉ」
素直に。
この言葉がどれだけ重たくて、わたしの気持ちを抑えていたんだろう。
素直になって、嬉しい気持ちで話をして、その先は辛いことばかり。
だからわたしは、ずっと隠していたのに。なのに……ロコとモコは。
「もっともっと出していこうよ、想」
「もっと、ううん。モコはずっと、ぽかぽかしていたいの」
「「だから」」
素直になってみたら?
ロコとモコは、わたしの背中をそっと押してくれました。
本当に押してくれたわけじゃなくて、後ろからそっと…
そぉ~っと、ココロを押してくれたのです。
「うん」
わたしは決めました。
明日、想は織菜ちゃんに話をしてみます。
ずっと抑えてきた気持ちを、本当は喋りたかったことを。
これから先、ずっと織菜ちゃんと一緒にいたいから。
話をすることに決めました。
ココロコモコ その10
ココロコモコ その12